四郎1

1978年作品。47ページ。3分割してお送りします。有名な島原の乱を、反乱軍の旗印を描いた絵師山田右衛門佐からの視点で描いたもの。この視点で島原の乱を描いた作品は、当時他になかったんじゃないかな。(今もそうかもしれませんが、あまり時代小説を読まないのでわかりません)歴史的な背景をかなり調べました。結局、史実たくさん+独創(ファンタジー)ちょっぴりで作りました。山田右衛門佐を主人公に選んだのは正解だったと思っています。物語の起伏より、宗教・信仰とは何かというテーマで、精神性を優先して物語構成しました。あまり例のない時代マンガになったと思います。最近、スコセッシの「沈黙」(遠藤周作原作)を観てきたんですが、ちょうど島原の乱の後の出来事になるんですね。観終わって家人と映画のことを熱く語り合っていたら、家人から「四郎」をこのサイトにぜひ載せたらと勧められました。乗せられて取り組んでみたら、思いがけず、熱い数日間を過ごすことができました。なお、ウェブ掲載に当たって、セリフを活字にするさいに、スペースの関係でセリフを一部変更したところがありますが、それを除けばほぼ初出のままです。「沈黙」はキリスト教信者から観た神と信仰の物語ですが、「四郎」はキリスト教の外側から観た島原の乱を描いています。(登場人物は内側にいるきりしたんばかりですが、作者が外側にいるので、どうしてもそうなりますね)

四郎1(15p)ここまで。四郎2につづく。

おしなひょう 千の砂粒万の星屑

おしなひょうのオリジナルコミックサイト。 たくさんの作品を載せていければと思い、「千の砂粒万の星屑」と名づけました。

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