1979年の作品。この頃、小説の短編のようなマンガを描きたいなと模索していました。そういうニーズはまんがの読者にはまったくなかった時期なので、ぼくの勝手な思い入れで書いた作品です。まだ、学生時代に書いたもの。大学の同級生でイラストを書いている人がいて、ぼくのこの作品を見て「レイアウトがすごいから、そういう世界に進んだら?」といわれました。自分ではレイアウト云々はよくわからなかったので生返事をしていましたが・・・
作品自体の完成度はわりと高くて、自分でも気に入っている作品の一つです。
珍しく、短編なのに登場人物に名前がありますね。
バイキングのいろいろな伝承を聞いていて、何か違うんじゃないかなあと思って、描いた作品ですね。
最後のコマは、今と違いデジタル作画が出来ない時代でしたので、真っ黒に塗りつぶしたコマに、ホワイトを付けたペンで線画を描きました。鉛筆でかんたんな当たりは取りましたが、真っ黒なコマなのでそれもよく見えず、ほとんどぶっつけ本番で完成させました。そのわりには、なんとかなったんじゃないかな・・・と、自画自賛しておきます。
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